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ロックの話

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次郎企画、凄く良かった。


70年代~80年代のギターヒーロー時代はそれはそれで素晴らしく、
やはりロックを語る上では常にそこの色々と比較をして語ってしまうのですが、
今、クラブシーンを通過して出てきた子供達には、そんな概念はなく、
正直、若者とロックについて語り合う時に寂しい思いをすることもあるのだけど、
グルーヴと向き合う姿は僕のようなギミックに塗れたロックおじさんよりも真剣で、
実は彼らは非常に要領よく音楽を勉強し吸収している。

先日、近藤房之助のマネージャの方と電話で話をしたのですが、
今回4月に出る彼のニューアルバムは黒人音楽のかなりディープなところを集めているのだけど、
バック演奏はマウンテンモカキリリマンジャロ、大阪モノレール、ズクナシ、キンダムアフロックといった、
若手の黒人音楽崇拝者ばかりである。
マネージャー曰く「彼らの演奏は驚愕あり感動である」といったようなことを言われた。
そう、本当にすごいんです。
しかし、それぞれコアなファンはいるのだけど中々それだけでは食べていける人たちはいない。

考えてみれば、ジミー・ヘンドリックスなどは当初アメリカではまったく相手にされずツアー先のドイツで火が付く。
彼の演奏を見たフェンダーの社長は「うちのギターはああいう楽器じゃない」と激怒したといった話も聞いたことがある。
パイオニアとはそういったものである。
ジャズにしろロックにしろそういった姿勢を貫いた人が本物で、
だからこそ彼らはカッコよくて未だに受け継がれるのである。

本来かっこいいロックというものは実は中々一般的には理解されないサブカルチャーであったりして、
カッコ悪いロックというのはしっかりと評価が定まった作品を淡々とコピーする行為である。

昨今、アーティストなどとい言葉を色々な人が多用するが、
「アーティスト=芸術家」という解釈ならマーケティングによって誰かに作り込まれた作品を、ただ歌い演奏し踊る人たちは、
ちょっとそれとは違うのではないかと思う。

しかし、僕は決してそれを愚弄しているのではないのです。僕だって韓流アイドルには癒されるし、ポップスをくちづさむことも有ります。



次郎企画と銘打って黒澤次郎が彼のバンドIndus&Rocksとその繋がりによって集まるイベントを、何だかんだ1年以上やっているのだけど、
最近のクオリティーは本当に素晴らしい。



ところで明日(今夜)はマニ・ノイマイヤー氏を迎えて「プログレ深夜便」というイベントを企画していたのですが、
このご時世でマニ氏急遽帰国となりまして、大幅に内容を変更致しました。
突然段ボールの蔦木さんも来れなくなってしまい、
手前みそではありますがSAXの大内さんと自分で「ノイズの友」やります。

突然段ボールに関しては僕自身「天国注射の昼」などにあこがれた世代、モジョ関係では熱いファンが沢山いるので何としてもまた企画をしたいと思っていますので、
皆さん楽しみに待って行って下さい。




「プログレ深夜便」に替わり、

「とくべつな夜vol.2」
open/start 20:00~翌2:00
¥1000(ドリンク別、エビせん食べ放題)

LIVE
vajuwaju
http://blog.vajuwaju.com/
ノイズの友
工藤圭
DJ
gommissey yoai さるさ 安田花織 他
by mojo-m | 2011-03-20 06:31 | Trackback

所沢の音楽喫茶「MOJO」店主が綴る寝言の数々


by mojo-m