福島県の事
2012年 06月 28日
この義援金と云うのは、先日6月10日に新所沢のパルコにて行われたチャリティーイベント「つなげる」の収益から作ったもので今回はこちらの金額を寄付してきました。
http://tunageru.exblog.jp/
前回お邪魔した時には福島第一原発の半径20キロ圏内は進入禁止でしたが、今年の4月から日中のみ侵入できることになっていまして、今回は六角の社長の大留さんとそのスタッフ2名に我々所沢から伊坂会長、武蔵さん、三木さん、テル君、と自分の8名で被災地を案内してもらう。
まぁしかし現地に行ってビックリ、
瓦礫は大かた片付いているものの電気、ガス、水道などは何も復旧しておらず、倒壊した建物などは手つかず。
津波で流された個所は地盤沈下が1メートル以上もあり先日の台風の影響で広大な沼のようになっている。
考えてみたら20キロ圏内は1年以上放置されている。
光景が凄まじくてつい感情失禁してしまった。
決壊した堤防

復旧しているのは信号だけ、これまさにゴーストタウン

倒壊した蔵も手つかず

それで、今回寄付した義援金がどの様に使われるのかと云うと、
こちらのようなビニールハウスを作ったり、畑の整備をするのに使われます。

この地域で仮設住宅に住まれているのは殆どがお年寄りで、
家族を亡くしたものや放射能の影響を考えて家族が移転してしまって取り残されてしまったお年寄りが多いそうです。
ここでは書き切れませんが、色々なアイデアが浮かび、ああすれば良いのでは、こうすれば良いのではと現地のボランティアの方々に思うところはありましたが、
現状を一つ一つ丁寧に聴かされていくとどうにもならない切実なものを感じます。
この畑自体も収穫販売を目的としているのではなくて、引き籠り、鬱病などによる自殺者を減らしていこうというのが第一の目的なのだそうです。
震災から立ち直るには時間がかかるといいますが、いまだにスタートすらしていないといった感じすら覚えます。
しかし人はどのような状況でも生きていかなければならないのですね、
大留さんは時折きつい冗談も言いますが「何があっても生きていく」といった覚悟がヒシヒシと伝わってくるので悲壮感はありません。
最後に「またいつか来て下さい、その時はもっと素敵なところになっていますから」といったようなことを言われた。
その言葉には嘘が無い。
そんなことを帰りの車中で考えました。