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所沢チャリティプロジェクト「ツナゲル」の義援金を南相馬に届けに行った話。

選挙前だし、こんなタイミングで社会について書くのもいいでしょ?

先日、8/28(月)に毎年恒例になっている義援金の受け渡しに南相馬のビジネスホテル「六角」に行って参りました。
昨年は少しどんよりした気持ちで六角を背に埼玉に返ってきた記憶がありますが、


今年は少しだけ希望を感じた旅となりました。
もちろん問題は山積みで楽観できない状況ですが復興ではなく「新しい街」として生まれ変わる息吹をちょっとだけ感じました。

まず昨年と大きく変わったところは除染作業にひと段落したところです。
それによって最大3万5千人くらいいた作業員が街から姿を消しました。
つまり除染バブル終了です。
それで除染作業はどこまでできたのかというと道路、家、畑など人が生活するスペースから20メートル四方の除染が完了し、これにて終了という事らしいです。
そういうことで川や山は除染されていません。(というより除染不可能です)

仮設住宅が来年の春をもってすべて閉鎖することになりました。
現段階で入居率10%くらい、しかも老人しかいないので復興住宅と老人ホームで間に合うそうです。

海岸沿いは見渡す限りすさまじい数のソーラーパネルが建設されてます。
こちらに帰って来てざっと調べて見ただけでもとんでもないことになってました。
レナトス相馬ソーラーパーク
ソーラーパワー南相馬・原町
南相馬ソーラーヴィレッジ
福島南相馬市にソーラーパネル工場
南相馬 ソーラー・アグリパーク

ここにきて国内の自然エネルギーの発電割合が全体の15%くらいまで伸びてきているのに合点がいきます。
原発で失われたものをソーラー発電で取り返す姿勢はごくあたりまえに思いましたが、まさかここまで企業が積極的に投資してくるとは想像できませんでした。
元々は過疎地だったところに原発で人を集めた町、
原発が無くなったのだから人もいなくなって当然、
帰還困難区域の避難指示が解除されたって人が戻ってくるわけありません。
そこでゴーストタウンになっている帰宅可能地域にこれからは沢山の自然発電関連業に従事する人たちが入ってくるのでしょう。

原発での発電コストが想定できなくなってしまった現実に対してソーラーパネルの制作コスト及び蓄電技術は大幅に改善されています。
もしかしたら福島県は日本で一番進んだ「新しい街」になるかもしれません。
関東大震災後の東京の変貌もそうでしたよね。
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おまけ
つくづく思いましたが事故というのは過ちを気付かしてくれるきっかけでもあるんですね。
福島が経験したことは決して福島だけの問題で終わるのではなくて、世界に発信する貴重なモデルケースでもあるのです。
そういうことを政治に携わる人たちはどこまで自覚しているのか、政党が政権を維持する、または奪取することばかりに執着して、国政に対して信念が見えない政治家が目立つ選挙ですが、日曜日は投票所に足を運ぼうと思います。

by mojo-m | 2017-10-20 00:00 | Trackback

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